読みました。ハラールマーケット最前線
主婦、二児の母。
日本の田舎生まれ、田舎育ち。イスラム教徒ではありません。
ムスリム(イスラム教徒)のお友達が出来て家に遊びに来てくれるのだけど、今までの人生ムスリムと関わりがなく戸惑うことが多い。
御茶菓子は?一緒にご飯って何なら食べれる?彼らとかかわっていくこと、食べ物中心に書いています。
ときどきそんな我が家の日常も・・・
昔の記事を読み返すと恥ずかしかったり、感覚が変わったりしているので、見直し書き直しをしています。記事が前後します。ご了承ください。
ハラールマーケット最前線 著:佐々木良昭 読みました。
正しく言うと読み返しました。以前から持っていてこのたびまた読み返してみました。この本が発売されてから5年くらい経っていますし購入して3年くらい経っていますので、現時点では最前線ではありませんね。
私がこの本を手に取った理由
我が家にムスリムのお友達と関わり、おうちに招いたりするのでハラールについていろいろ調べていると、もっとハラールマークのあるものをスーパーなどで取り扱ってほしいな。ハラールマークのある商品が増えるといいな。どうやったらお店や商品が増えるだろうと思ったことから、ハラールマークってどうやって取得するのかと思って読んでみることにしました。
ハラールマークをつけるには厳しい条件があります
これがハラールマークが日本で増えない原因かと思います。
私の住む地方都市ではまだまだイスラム教になじみはないです。ハラールを頑張っても地元でビジネスが成功するのか。馴染みがない分、ここは宗教の人しか入れないらしいよとか誤解なども起きやすいと思います。
しかし最近ではニュースなどでハラール対応のラーメン店や、お好み焼き屋さん、たこ焼き屋さんができたなんて聞くし、駅や空港にお祈りのスペースができたなんていうのも耳にするようになりました。
我が家ではムスリムのお友達であって、ビジネス関係とかではなく、あくまでよろしければどうぞというスタンスでのお付き合いです。我が家のムスリムのお友達も毎日きちんとお祈りをしますし、豚やアルコールといったハラームには気をつけて生活しています。しかし日本にいて徹底するのは難しいと彼らはよくわかっていますし、自分たちもここまでは気をつけるけど仕方ない部分があると思っていますし、我が家でもかなり気をつけてはいますが、なんせムスリムではありませんし、今関わりながらお勉強している状態ですし、完璧ではありません。ムスリムではないでのむしろ完璧にはなれません。それでもよければどうぞということを理解してもらっています。
ですが、ハラールマークのついた商品やお店となるとぐーんとハードルがあがります。ハラールマークをつけるということは、理解してくれる相手だとか、なんちゃってハラールなかんじではダメですよね。
この本はそういうきちんとした視点で書かれています。(専門家が書いているし当たり前かもしれませんが。。。)正直最初は、わぁ厳しいなぁとおもいましたが、ムスリムみんなが相手となるととても大事ですよね。
ハラールマーケットに参入するということはこういう厳しい視点が本当に大事だと思う。
以前我が家のムスリムのお友達に聞いた話ですが、
ある時に自分の国でメジャーな歯磨き粉に豚肉に成分が入っているというデマが流れた。けど豚肉問題に関してはみんなすごく過敏に反応するので、すぐに拡散されて会社が使っていないと正式に発表するに至った。けど一度でもそういうデマが流れるともう不買運動なども起きて大変だった。そういう事はよく起きます。
という話だった。
みんなが過敏なだけに何かあったら一気に拡散します。今の時代特に拡散されやすいですよね。
ハラールマーク取得にはいろいろな機関があり、それぞれの審査があります。
いざハラールマーケットに参入となったら、ハラールマークの取得を申請する必要があります。ハラールマークを発行する機関もいろいろありますし、信頼度も発行する機関によって異なり、また手続きに関する手数料も様々です。
ハラールマーケットが熱いと言われ出して数年が経ちましたが、まだまだ注目されているせいもあってか、ハラールマーク取得に莫大なお金を要求されるケースもあるのだとか。ハラールマークを取得するには事前に準備しなければいけませんし、設備を新調したりそれなりの資金がかかります。それから手続きにもお金がかかるとなれば、まずは信頼できる機関で取得しなければいけませんね。
この本では取得するときに信頼できる機関も紹介してあります。
日本オリジナルの策:ムスリムフレンドリー
日本はイスラム教の国ではないし、まだまだイスラム教に対して無知ですよね。学んで受け入れておもてなししたいという気持ちはあるけど、イスラム教徒のすくない日本でムスリムだけに対応しているのでは、日本国内でビジネスとしてやっていくのは難しいです。
そこで日本独自の対策としてムスリムフレンドリーという対策がなされるようになっているそうです。これはイスラム教が浸透していない日本であくまでもオリジナルの対策で厳格なムスリムには受け入れられない人もいるかもしれません。けれどこれからますますグローバル化していく中で、日本に住むイスラム教徒も増えるだろうし、こういう対策をしていくうちにハラールのものはイスラム教徒しか使えないものではなく、イスラム教徒でない人にとっても安心安全なものだと、ムスリムに対する理解が深まり、そしてハラールが浸透してくるといいですね。
お友達にはこういう風にしてるよ、それでもよければどうぞというスタンスでOK
このようにビジネスにする際には、きちんと勉強して理解すること、設備もハラールに対応していなければならないので、設備投資も必要になるだろうし、決して簡単に取得できるものではありませんね。
しかしお友達となれば話は別です。
全く理解していなければ一緒にお食事するのは難しいかもしれません。こちらが少しお勉強さえしていれば仲良く過ごすことができます。
イスラムの教えにも線引きをしてはいけないという教えがあったはずです。イスラム教徒であろうがなかろうが、理解しあえば一緒に過ごせるのだから正しく理解することって本当にだいじですね。